はじめに:産後の体調不良に戸惑った日々
出産を終え、赤ちゃんに会えた喜びで胸がいっぱい。
…のはずが、体が思うように回復せず「産後の体調不良」に悩まされました。
特に私を苦しめたのは、40度を超える高熱が何度も繰り返されたこと。
「授乳は続けていい?」「病院に行くべき?」「ただの疲れ?」
そんな不安が頭をぐるぐる回り、夜も眠れない日が続きました。
この記事では、私が経験した 産後の繰り返す高熱(ウイルス感染) の体験談と、
そこから学んだ「原因・対処法・心のケア」をまとめます。
同じように悩むママが少しでも安心できますように。
私の体験談:産後4か月、突然の高熱
出産から約4か月。
体のだるさと悪寒を感じて熱を測ると、なんと 39.8℃。
「インフルエンザ?コロナ?」と慌てましたが、翌日には平熱に。

ところが数日後、再び40℃を超える発熱。
寒気と頭痛が強くなり、寝不足と育児疲れで限界を感じました。
夫は仕事で多忙。
長女の送迎はお願いできましたが、赤ちゃんは哺乳瓶・ミルク拒否で授乳は私しかできない……。
高熱の中での授乳・おむつ替えは本当に辛く、「倒れたらどうしよう」と涙が出ました。

水分をとりながらカロナールを服用して熱を下げましたが、
数日おきに高熱→解熱→再び発熱…を繰り返すように。
「これはおかしい」と思い、病院を受診することにしました。
病院受診と診断結果:ウイルス感染による肺炎の初期

赤ちゃんを連れて病院へ。
インフルエンザ・コロナともに陰性。
医師の診断は 「ウイルス感染による肺炎の初期」 でした。
抗生物質と授乳中でも使える解熱鎮痛薬を処方され、
数日で体調は回復。
「ただの疲れ」と自己判断せずに受診して、本当に良かったと感じました。
産後に発熱する主な原因
産後は体の免疫力が落ち、発熱の原因はさまざまです。
代表的な原因を以下にまとめます。
| 原因 | 症状の特徴 | 対応のポイント | 
|---|---|---|
| 乳腺炎 | 胸のしこり・赤み・痛み・発熱 | 授乳姿勢の見直し・冷却・早めの受診 | 
| 子宮内感染 | 悪露が長引く・悪臭・腹痛 | 放置すると重症化。早期受診が重要 | 
| 風邪・ウイルス感染 | 咳・のどの痛み・鼻水 | 水分・栄養補給、無理せず休養 | 
| 貧血・体力低下 | 微熱・倦怠感 | 栄養・睡眠の見直し、鉄分補給 | 
👉 38℃以上の発熱が続く/胸やお腹に痛みがある/悪露がにおう
そんなときは「様子見せずに受診」が大切です。
病院での対応と自宅での工夫
病院を受診して原因が分かったことで、発熱の繰り返しは止まりました。
「おかしい」と感じたら我慢せず病院へ。これが何よりの近道です。
病院での対応
- 抗生物質・授乳中でも使える解熱鎮痛薬の処方
 - 血液検査・レントゲンで原因を特定
 
自宅でできる工夫
- 水分補給:1.5〜2L/日を目安に
 - 休養:家事は最低限、赤ちゃんと一緒に昼寝
 - 衛生:マスク・換気・手洗いの徹底
 
赤ちゃんがいても通院可能かどうかは電話で病院に直接確認しました。わたしが行った病院では、個室対応などしていただき、かなり配慮をしていただいたので事前に相談して良かったです。
なぜ産後は風邪・ウイルス感染にかかりやすいのか?
産後の体は思っている以上にデリケート。
次のような理由で感染しやすくなります。
- 免疫力の低下:出産の出血やホルモン変動で一時的に免疫が弱まる
 - 慢性的な寝不足:夜泣き・授乳で回復する時間が不足
 - 栄養・水分不足:母乳で栄養が使われ、体の防御力が落ちる
 - 家族からのウイルス曝露:上の子や家族が持ち帰ることも
 
授乳中でもできるケアと注意点
授乳は体力も使うし、赤ちゃんと密着するため、赤ちゃんへ病気がうつってしまう心配があります。水分・栄養補給などもしっかり行い、感染の広がりも気を付ける必要があります。
✅ 水分補給をこまめに
母乳づくりには水分が欠かせません。白湯・スープ・麦茶などを1日1.5〜2L目安に。
✅ 消化にやさしい食事を意識
魚・豆腐・野菜スープなど、たんぱく質+ビタミンを意識してバランスを。
✅ 薬の使用は医師・薬剤師に確認
授乳中でも使える解熱剤(アセトアミノフェン系)がありますが、自己判断はNG。
✅ しっかり休養をとる
赤ちゃんの昼寝に合わせて横になる。家事は思い切ってサボる勇気を。
✅ 感染を広げないために
マスク・換気・手洗いを徹底し、家族内感染を防ぎましょう。
✅ ミルクや搾乳も選択肢に
私は母乳しか飲まない子で苦労しましたが、体調を守るためには搾乳やミルク併用も大切です。
産後ママの心のケアも忘れずに
「長女にうつさないように」と距離を取るのが辛く、
「抱っこしたいのにできない」罪悪感で涙が出る夜もありました。
でも、心の回復も身体と同じくらい大切。
- 家事は家族や宅配サービスに任せる
 - SNSで同じ悩みのママとつながる
 - 「頼る」「休む」ことを自分に許す
 
私はこの経験をきっかけに、家事代行や送迎サポートを登録。
「頑張りすぎない育児」が、家族を守る第一歩だと実感しました。
よくある質問(Q&A)
Q1. 熱が一度下がってもまた上がるのはなぜ?
→ 体力が十分回復していないうちに無理をすると、免疫力が再び落ちてぶり返すことがあります。焦らず休養を。
Q2. 赤ちゃんにうつる可能性は?
→ 原因ウイルスによってはうつることも。授乳前後の手洗い・マスク・換気で予防を。
Q3. 市販薬は使っても大丈夫?
→ 医師・薬剤師に相談し、授乳中でも安全と確認できたものを使用しましょう。
Q4. 自然治癒することもある?
→ 軽症なら休養と水分・栄養補給で治る場合もありますが、長引くときは受診を。
まとめ|産後の発熱は「無理のサイン」
産後の発熱は、体が「休んで」と訴えるサイン。
- 発熱が続いたら早めに受診
 - 水分補給・休養を心がける
 - 家事や育児は一人で抱え込まない
 
この3つを意識することで、体も心も回復しやすくなります。
どうか「頑張りすぎない育児」を大切に。
この経験が、同じように悩むママの支えになれたら嬉しいです。
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